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渡辺棋王、復活なるか?過去のA級陥落者のその後

まさかのA級陥落となってしまった渡辺明棋王。降級枠が3名と例年より多かった不運にも泣かされましたが、今期は勝率がプロ入り以来初めて5割を切り、竜王位を失うなど、試練の年となっています。


出典:朝日新聞

ここでは過去の実例などを元に、渡辺棋王が来年以降にA級復帰を果たす可能性を考えます。

1期でのA級復帰も決して珍しくない

過去10年では、前期A級から降級した棋士が翌年にB級1組から昇級した確率は30%でした。B級1組は12名の定員に対して昇級枠は2名なので、単純計算では6分の1の確率です。順位の差も有利に働いていますが、それ以上にA級とB級1組の間に格の違いが存在することは確かなようです。

タイトル経験者の復帰確率は?

過去20年、A級から降級したタイトル経験者のうち、後にA級復帰を成し遂げた例は50%です。しかし、30代以下で降級した棋士は全員復帰を果たしています。

来季のB級1組棋士と渡辺棋王の対戦成績

過去の対戦成績では、来期B級1組で対戦する可能性がある棋士に対して、渡辺棋王は斎藤七段を除く全員に勝ち越しています。

B級1組では例年、9勝3敗ならほぼ昇級確実で、8勝4敗でも順位が上位なら昇級する確率が高い傾向があります。渡辺棋王の過去の対戦成績からすれば、十二分に達成可能なハードルでしょう。

結論

昨年の竜王戦開幕前に、渡辺棋王は「将棋がすごく変わってきていて、ちょっとそれに自分はついていけていない」と語っていました:

今年度はその不安が具現化してしまった形となりました。

しかし、過去の実例や対戦成績を考慮すると、来期のB級1組で渡辺棋王が昇級の大本命となることは間違いないでしょう。将棋界の長い歴史を見ても、永世称号を獲得するような大棋士にとって、33歳という年齢は老け込むにはあまりにも早過ぎるはずです。

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