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王位戦第7局は相穴熊に、菅井王位の封じ手と激戦必至の2日目を徹底予想

第59期王位戦七番勝負第七局、菅井竜也王位vs豊島将之棋聖の対局は、菅井王位が64手目を封じ手1日目が終了しました。


出典:Abema TV

第6局まで先手番が全勝してきた流れを受け、注目された振り駒はと金が3枚で豊島棋聖の先手に。戦型は第6局と同じく後手の菅井王位が四間飛車穴熊を採用したのに対し、豊島棋聖は居飛車穴熊から手損を厭わず角交換を挑み、さらに銀冠穴熊へ組み替える意欲的な指し回しを見せました。

先手が▲7八金と寄った瞬間に菅井王位が△8四角と打ち、豊島棋聖が▲6六歩と応じた局面で封じ手を迎えました。直前の▲7八金は5七銀が浮くだけに思い切った一手で、本譜の△8四角以外にも△3九角や△6九角のような打ち込みにも用意がないと指せない一手でした。菅井王位としては無条件で玉を固められてしまうと陣形差が目立ってしまうため、この瞬間の開戦は必然でしょう。

封じ手は△6六同歩だと予想します。以下▲8五歩、△7三角に一旦▲1八飛と辛抱し、先手が左辺で手を作れるかどうかという勝負になりそうです。△同歩以外では△7二銀と引き、▲8五歩、△7三角、▲1八飛に△6二飛と転換する手もあり得ますが、ひねった手段という印象は否めません。

形勢はまだ互角に近いでしょうが、先手がやや作戦勝ちだと思います。玉形や駒の働き(特に後手は4三金の活用に神経を使いそうです)に差があるため、先手は多少無理気味な攻めでも穴熊の暴力が活きる展開に持ち込める可能性があり、後手は細心の注意が求められます。先述の▲1八飛以下、先手からは▲6六銀と上がった後に▲7五歩以外にも▲6五銀といきなり立つ手もあり(△6四歩には▲4一角)、浮き駒が多い後手陣をまとめ切るのは苦労しそうな気がします。

長かった今年の王位戦七番勝負もついに最終局の2日目を残すのみとなりました。どちらが勝っても将棋界の勢力図に大きな影響を及ぼすことは間違いありませんが、最後に笑うのは果たしてどちらでしょうか。

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