第44期棋王戦、藤井聡太七段vs中村亮介六段の対局が本日行われています。
藤井聡太七段の七段昇段後の初対局は、棋王戦本戦出場を懸けた予選決勝となりました。今年度はここまで5戦全勝、年明け以降は21勝2敗(!)と驚異的なペースで勝ち進んでおり、内容的にも殆どが危なげない快勝となっています。今後は王座戦や竜王戦で大きな勝負が待ち受けていますが、棋王戦でも2年連続の本戦出場を決められるでしょうか。
また、本局の勝者は棋王戦本戦では菅井竜也王位との対戦が決まっています。藤井七段は昨年菅井王位に敗れていますが、菅井王位はある会でのスピーチで「藤井君より自分が強いということを皆さんに知ってもらいたい」と語るなど、藤井七段への対抗心を堂々と公言している珍しい棋士でもあります。仮に藤井七段が本戦へ勝ち進めば1回戦屈指の好カードとなるため、その意味でも予選決勝の本局の行方が注目されます。
藤井七段は9時42分頃に先に入室し、上座へ座りました。先輩に対して上座へ座るやりにくさも多少はあるのかも知れませんが、段位の差と、それにより関東所属の中村六段が関西将棋会館へ遠征して行われていることを踏まえると、むしろ下座へ座る方が不自然ではあります。藤井七段の昇段速度のあまりの速さを考えると、今後のためにも一貫して段位を優先して上座へ座った方が無難でしょう。
驚異的なペースで勝ち星を量産している藤井聡太六段。2月の朝日杯優勝と六段昇段が記憶に新しいですが、早ければ5月にも七段昇段を果たす可能性もあります(竜王戦4組への昇級まで後2連勝)。そんな藤井六段が今後避けられないのが、先輩に対して上座に座る、と... 藤井六段はどうする?将棋界の先輩・後輩と上座・下座事情 - 将棋を100倍楽しむ! |
振り駒の結果、藤井七段の先手と決まりました。両者は本局が初対戦となります。