第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局、羽生善治棋聖vs豊島将之八段の対局が本日行われています。

挑戦者が2勝1敗と奪取に王手を掛けて迎える第4局。今年度13勝6敗と勝数・対局数部門1位を独走している豊島八段に対し、羽生棋聖は5勝9敗、特に名人戦第4局以降は1勝7敗と、トップ棋士との対戦ばかりが続いているとは言え、苦境に立たされています。ただし豊島八段も王位戦でも挑戦者となるなど過密日程が続いており、羽生棋聖の大一番での異様な勝負強さを考えると是が非でも本局で決めてしまいたいところでしょう。

豊島八段が8時45分頃、羽生棋聖は8時51分頃に入室されました。羽生棋聖は対局時の所作はかなりゆったりとされているイメージですが、今日は着席から駒を並べ終わるまでのルーティーンに一段と時間を懸けておられた気がします。これまでに数えきれないほど大勝負を経験されてきただけに、カド番のプレッシャーとは無縁の境地におられるとは思いますが、最強の挑戦者を迎えていつも以上に気合がみなぎっている予感がします。

過去の対戦成績は羽生棋聖の13勝12敗です。