第７６期A級順位戦プレーオフ第１局、久保利明王将対豊島将之八段の対局が本日行われます。
出典：毎日新聞
久保vs豊島の過去の対戦成績は、久保王将の14勝11敗。直近5局は今期の順位戦と王将戦第1－4局で、久保王将が4勝1敗と勝ち越しています。
豊島八段は今期の久保王将との対局では、5局中4局で相振り飛車を採用しています。それまで公式戦全体でも殆ど指していない戦型で、明らかに王将戦に向けて用意した秘策だと思われますが、結果的にはここまで1勝3敗で、内容も中盤の早い段階で形勢を損ねる展開が目立っています。
振り飛車の第一人者である久保王将に対し、指しなれた居飛車で対抗するのか、それとも自分の研究を信じて相振り飛車を貫き通すのか。王将戦、順位戦共に後がない状況に追い込まれた豊島八段の戦型選択が注目されます。
ちなみに、今期順位戦の前の両者の対戦は、事件が起きた2016年の叡王戦でした。
今期のA級順位戦は、２日に行われた最終局を終えて６名が６勝４敗で並ぶ大混戦となり、パラマス方式の６者プレーオフが行われます。
出典：毎日新聞
1回戦で対戦する久保王将と豊島八段が現在王将戦でも戦っている関係上、3月中に挑戦者を決める必要がある順位戦プレーオフは超過密日程で行われます。
A級順位戦は異例の結末、空前の6者プレーオフの超過密日程に悲鳴？
順位戦最終局の激闘から僅か３０時間余りで開幕するプレーオフ。対局者達の表情からは疲労がにじみ出ています。
体力的にも精神的にも、通常の対局と同じ状態で戦えるとは思えない順位戦プレーオフ。死闘となる気配が漂います。