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藤井六段に2度勝った男、今期勝率8割に迫る大橋四段とは?

藤井聡太六段の爆発的な活躍の陰に隠れていますが、今年度は多くの若手棋士が好成績を挙げています。中でも目を引くのが、将棋連盟のプロフィール写真の色彩も目を引く大橋貴洸(たかひろ)四段です。


藤井六段とプロ入り同期

大橋四段が奨励会入りしたのは14歳。後にプロ入りを果たす棋士の中ではやや遅い方ですが、その後は順調に昇級を重ね、18歳で三段となります。

三段リーグ参加当初は中位に留まることが多かったものの、2013年には13勝5敗の好成績を挙げます。しかし、この時は僅か2枚の順位差に泣かされ、惜しくも次点となります。

2015年には、三段として参加した新人王戦で決勝まで勝ち進みます。三段リーグで次点を1度獲得していた大橋三段は、優勝すれば規定によりフリークラス編入の権利が得られましたが、後に王位を獲得する菅井竜也七段に1勝2敗と惜敗してしまいます。

さらにこの年の三段リーグでも、またしても僅か2枚の順位差に泣いて4位に終わり、次点2回による昇段を逃しています。

そして2016年、大橋三段は12勝6敗の成績を挙げて2位となり、ついに三段リーグを突破します。この時のリーグ戦で1位だったのが、奇しくも藤井六段でした。奨励会を驚異的な速度で突破した天才と、実力がありながら後一歩のところでプロ入りを何度も逃してきた苦労人。対照的な二人の将棋人生は、この時初めて重なります。

今年度は8割近い高勝率、藤井六段とも2勝2敗

プロ入り後の大橋四段は、奨励会時代の鬱憤を晴らすかのように勝ちまくります。今期の成績はこれまで40勝11敗、勝率0.784。勝数、勝率共に、例年であれば1位であっても何ら不思議のない成績ですが、今年はいずれも藤井六段に次いで2位に甘んじています。

また、藤井六段との直接対決はこれまで2勝2敗の五分で、大橋四段は現在までに公式戦で藤井六段に2勝以上挙げている唯一の棋士でもあります。

空前の藤井ブームに加え、同じ関西所属でしかも四段昇段同期とくれば、大橋四段としては嫌でも意識してしまう相手でしょう。この両者の対局が組まれる予定は当面はありませんが、来年度以降も今年度のような勝率を上げ続ければ、より大きな舞台で両者が激突する日も近いかも知れません。

カラフルなスーツ

また、大橋四段と言えばカラフルなスーツと眼鏡も特徴的です。将棋連盟の公式写真でも着用している蛍光ブルーに加え、確認できるだけでもモスグリーン、ワインレッド、ベージュのスーツを公式戦で着用したことがあります。

出典:毎日新聞

出典:報知新聞

ド派手なスーツと言えば、将棋界では神吉宏光七段の代名詞で、関西所属の大先輩のDNAを感じてしまいます。ただし、大橋四段が藤井六段の対局の解説者としてネット中継に登場した際には、対局者より目立たないための配慮からか黒のスーツを着用するなど、最近の若手棋士らしい真面目さも感じられました。

長い奨励会時代を経て、破竹の勢いで勝ち星を積み重ねている大橋四段。藤井六段との次の対戦と、その時のスーツの色が注目されます。

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