第43期棋王戦五番勝負第4局、渡辺明棋王vs永瀬拓矢七段戦が、東京「都市センターホテル」で本日行われます。
出典：Abema TV
今シリーズは全局角換わりへ進んでおり、最近の両者の他の将棋を見ても、本局も戦型は角換わりが濃厚でしょうか。
渡辺棋王が2勝1敗と防衛に王手を掛けている今シリーズは、第3局まで中盤で差がつく将棋が続いており、両者の読みはあまりかみ合っていない印象。それだけに最終局までもつれ込めば、振り駒の不確定要素も含めて勝敗は全く予想出来ず、渡辺棋王としてはその前に勝負を決めてしまいたいところです。今年度は後手番での大苦戦（7勝16敗）が不調の大きな要因となっている渡辺棋王ですが（先手番では13勝9敗）、本局で何らかの新機軸を打ち出せるでしょうか。
一方の永瀬七段は第3局で完敗を喫した2日後には順位戦最終局で勝利し、自力でB級2組昇級を果たしています。一つ大きな結果を残したことが、棋王戦でも精神的にプラスに働くでしょうか。今シリーズは大量注文を続けているバナナの本数にも注目です。
過去の対戦成績は渡辺棋王の7勝2敗。