佐藤天彦名人に羽生善治竜王が挑戦するぢ76期名人戦第2局は、石川県小松市にて二日目が始まっています。
羽生竜王の先勝を受けた本局は佐藤名人の先手で角換わりへ進み、後手の羽生竜王が早繰り銀から先攻しました。第1局に続き1日目から大決戦に突入する可能性もありましたが、佐藤名人が穏やかな順を選んだことにより戦いが本格化する前の局面で封じ手を迎えました。
佐藤天彦名人に羽生善治竜王が挑戦している第76期名人戦七番勝負第2局は、羽生竜王が36手目を封じて1日目が終了しました。 出典:Abema TV佐藤名人が大決戦を回避佐藤名人の先手で角換わりへ進み、後手の羽生竜王が早繰り銀から先攻しました。第1局に続いて早い段階... 名人戦第2局は嵐の前の静けさ:羽生竜王の封じ手と明日の展開を予想 - 将棋を100倍楽しむ! |
36手目の羽生竜王の封じ手は△7三角でした。現地の控室などでも全く予想されておらず、かなり意表を突く一手でした。パット見の意味としては、▲7五歩には相変わらず△8四角があり、△4六角を防ぐには形として指しづらい▲4八飛しかない、という主張なのでしょうか。
後手としては角を手放した代償に先手の右辺からの反撃を牽制し、その間に6筋の位を目標にして作戦勝ちを狙う構想だと思われます。佐藤名人としても△7三角が予想の本命だったとは思えないので、午前中から長考が続きそうです・・・
と書いていると、午前9時10分に佐藤名人が▲4八金と着手しました。△7三角を本命視していたのだとすると、さすがは最高峰の名人戦と言うしかありません。第1局に引き続き、本局も熱戦となりそうな気配が一層強くなりました。
第76期名人戦第1局は、羽生善治竜王が97手で佐藤天彦名人に勝利しました。また、羽生竜王は本局の勝利により大山康晴15世名人に次いで史上二人目となる通算1400勝も達成しました。 出典:Abema TV序盤から大乱戦振り駒の結果羽生竜王の先手となり、後手の佐藤名人が... 羽生竜王が先勝:名人戦第1局の大激戦を徹底検証 - 将棋を100倍楽しむ! |