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名人戦第2局は嵐の前の静けさ:羽生竜王の封じ手と明日の展開を予想

time 2018/04/19

佐藤天彦名人に羽生善治竜王が挑戦している第76期名人戦七番勝負第2局は、羽生竜王が36手目を封じて1日目が終了しました。


出典:Abema TV

佐藤名人が大決戦を回避

佐藤名人の先手で角換わりへ進み、後手の羽生竜王が早繰り銀から先攻しました。第1局に続いて早い段階から大決戦となる可能性もありましたが、佐藤名人が穏やかな順を選んだことでやや局面は進行をたどりました。

後手が△7四銀と立った手に対し、佐藤名人が悠然と▲1六歩と突いた局面で羽生竜王の封じ手となりました。

後手としては満足な展開か

個人的には、現局面はやや後手を持ってみたい気がします。先手は本来なら▲7五歩と打ちたいのですが、△8四角の返し技があり、▲3三角成、△同桂、▲7四歩、△5七角成と進むとバラバラの先手陣は5六銀の受け方が難しく、2枚替えの駒得でも支えきれません。そのため左辺の関係は先手からは動かすことが出来ず、後手は好きなタイミング(例えば先手が5七の地点を受けて▲6八玉と戦場へ近づいた時)に△7五歩と打つことが出来ます。

また、先手の6六角は好位置ではあるもののすぐに戦果を上げられそうな局面ではなく、将来的に△7四銀の目標にされそうなこともあって後手の持ち駒の角の方が大きそうです。実戦的にも、仮に形勢が互角だとしても角を手放した先手が守勢に立たされそうな形で、後手番の作戦としては成功しているでしょう。

封じ手は△1四歩を予想

封じ手は△1四歩と予想します。▲1六歩との端歩の交換はやや先手が得だとは思いますが、現局面では角の打ち込みのスキを作れない先手側の方が有効手が少なそうな局面なので、後手は先に端を受けおきいてから△7五歩~△7三桂~△5二金などと駒組みへ移行するのではないでしょうか。先手は▲6八玉や▲5八金と上がると当たりが強くなる意味があるため、後手としてはそのような手を見てから△7五歩と打ちたい気がします。また、△1四歩に対して▲3七桂と跳ねると△3五歩が△3七角の筋を含みにした厳しい一手になります。

また、現地で検討では△3一玉と△5二金が有力視されているようですが、△3一玉は先手の角の睨みへ近づく意味があり、△5二金は将来▲6一銀の傷が生じるため、個人的にはやや抵抗があります。

先手側から見ると、後手に手を与えることなく▲6六角の好位置を維持して攻め駒を抑え込むような展開が望ましいのですが、かなりのバランス感覚が要求されます。ただし、そのような展開は佐藤名人の受けの力が発揮されやすい流れでもあるので、勝負としては当然ながら互角の形勢でしょう。

名人戦恒例の「熟睡疑惑」も

午前中にはこの二人のタイトル戦では半ば恒例行事と化している「熟睡疑惑のポーズ」も見られました(^-^;

実際は当然この間もお互いに読みを深めているのですが、1日目から終盤に突入した第1局と比べると本局は比較的穏やかな進行となっりました。しかし大熱戦となった前局の内容を見れば本局も激戦となるであろうことは間違いなく、明日も午前中から目が離せません。

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