第76期名人戦七番勝負第3局、佐藤天彦名人vs羽生竜王の対局は、奈良県奈良市にて2日目を迎えています。
角換わり腰掛け銀模様の序盤から、後手の佐藤名人が角を自陣へ打って歩の交換を目指したのに対し、羽生竜王も角を打って7筋から反発。先手の左辺の広さに対して後手が玉形の堅さを主張する展開となりました。
53手目の羽生竜王の封じ手は▲7八玉でした。9筋の位へ近づきながら3五角の可動域を広げる、自然な手の一つです。個人的にはよりバランス重視な▲5八玉を本命視していましたが、▲7八玉でもこの後同じように▲6六歩から後手の角を目標に盛り上がる展開は考えられそうです。
第76期名人戦七番勝負第3局、佐藤天彦名人vs羽生竜王の対局は、羽生竜王が53手目を封じて1日目が終了しました。 出典:Abema TV後手の佐藤名人の得意戦法である横歩取りが大本命かと思われましたが、2手目は△8四歩で早くも予想が外れました。第1局のような最新形の... 名人戦第3局は意外な角換わりに、羽生竜王の封じ手と2日目の展開を予想 - 将棋を100倍楽しむ! |
後手の佐藤名人としては本局を制することが出来れば、第4局は先手番の上に地元福岡での対局、さらに4勝1敗で名人位を奪取した2年前と同じ星取りになり、3連覇に向けて大きく前進します。アザラシ柄の勝負和服の投入は果たして吉と出るのでしょうか。