言わずと知れたA級棋士同士の好カードですが、本局ではそれ以上に勝者が2回戦で藤井聡太七段との対戦が決まっているということが大きな注目を集めています。羽生竜王は昨年度はタイトルを失ったものの、王座戦は1992年以降は19連覇を含む26年連続でタイトル戦に登場している絶対的なホームグランドであり、一期での復位を狙っておられるはずです。一方の深浦九段は、直近の対局で羽生竜王と藤井七段にいずれも勝っている、恐らく唯一の棋士です。他棋戦でも最近は竜王戦2組決勝で敗れるまでは7連勝を記録するなど調子も上向きで、激戦が予想されます。
中村太地王座への挑戦権を争う第66期王座戦挑戦者決定トーナメントの組み合わせが発表されました。この中で羽生善治竜王対藤井聡太六段の公式戦2度目の対戦が早くも実現する可能性が急浮上しています。前王座としてトーナメントへシードされた羽生竜王は右端の山で深... 羽生竜王vs藤井六段、早くも再戦か:王座戦決勝トーナメント - 将棋を100倍楽しむ! |
過去の通算成績は羽生竜王の46勝32敗。
各棋戦で安定して上位に進出している実力者同士の決勝戦。既に両者の決勝トーナメント進出は決まっていますが、本局の勝者に与えられるスーパーシード(1組優勝者はベスト4から、準優勝者はベスト8から登場)と、1組の優勝賞金の高さを考えると、かなりの大一番であることは間違いありません。また、かなり気は早いですが別の視点から見ると、昨年の竜王戦は当時の藤井聡太四段の連勝記録と重なったことで大きな注目を集めました。今期も藤井七段は決勝トーナメント進出まで後1勝と迫っており、最速での八段昇段への道となる竜王戦では、5組優勝者が勝ち進むと準決勝で本局の勝者と対戦することになります。
過去の対戦成績は豊島八段の6勝4敗。
第76期A級順位戦プレーオフ第3局は129手で豊島将之八段が広瀬章人八段に勝利しました。羽生善治竜王との第4局は17日に行われます。豊島八段の先手番で、角換わり腰掛銀から激しい乱打戦に発展します。両者20手以上もほぼ前進する手のみを指し続けて迎えた局面。お互... 豊島八段がプレーオフ3連勝、名人挑戦まで残り2勝 - 将棋を100倍楽しむ! |
高見六段の3連勝で迎える第4局。後がない星取りの苦しさに加え、第2局と第3局でかなり優勢な将棋で逆転負けを喫した金井六段が精神的にもダメージを負っていることは間違いありませんが、中盤までは本来の格調高い持ち味を発揮する場面も目立っています。第4局で反撃ののろしを上げることは出来るでしょうか。
過去の対戦成績は高見六段の3勝0敗。
第3期叡王戦七番勝負第3局は、千日手指し直しの末に高見泰地六段が81手で勝利し、3連勝でタイトル獲得まで後1勝と迫りました。金井六段が勝利目前まで迫りながらも最終盤で千日手となってしまった第3局。両者共に疲労が蓄積し、持ち時間も短い状態で行われる指し直し... 高見六段が叡王獲得に王手、金井六段は痛恨の千日手指し直しに泣く - 将棋を100倍楽しむ! |