2018/10/16
5月24日:羽生善治竜王vs深浦康市九段
王座戦決勝トーナメント1回戦
言わずと知れたA級棋士同士の好カードですが、本局ではそれ以上に勝者が2回戦で藤井聡太七段との対戦が決まっているということが大きな注目を集めています。羽生竜王は昨年度はタイトルを失ったものの、王座戦は1992年以降は19連覇を含む26年連続でタイトル戦に登場している絶対的なホームグランドであり、一期での復位を狙っておられるはずです。一方の深浦九段は、直近の対局で羽生竜王と藤井七段にいずれも勝っている、恐らく唯一の棋士です。他棋戦でも最近は竜王戦2組決勝で敗れるまでは7連勝を記録するなど調子も上向きで、激戦が予想されます。
過去の通算成績は羽生竜王の46勝32敗。
5月25日:広瀬章人八段vs豊島将之八段
竜王戦1組決勝
各棋戦で安定して上位に進出している実力者同士の決勝戦。既に両者の決勝トーナメント進出は決まっていますが、本局の勝者に与えられるスーパーシード(1組優勝者はベスト4から、準優勝者はベスト8から登場)と、1組の優勝賞金の高さを考えると、かなりの大一番であることは間違いありません。また、かなり気は早いですが別の視点から見ると、昨年の竜王戦は当時の藤井聡太四段の連勝記録と重なったことで大きな注目を集めました。今期も藤井七段は決勝トーナメント進出まで後1勝と迫っており、最速での八段昇段への道となる竜王戦では、5組優勝者が勝ち進むと準決勝で本局の勝者と対戦することになります。
過去の対戦成績は豊島八段の6勝4敗。
5月26日:金井恒太六段vs高見泰地六段
叡王戦第4局
高見六段の3連勝で迎える第4局。後がない星取りの苦しさに加え、第2局と第3局でかなり優勢な将棋で逆転負けを喫した金井六段が精神的にもダメージを負っていることは間違いありませんが、中盤までは本来の格調高い持ち味を発揮する場面も目立っています。第4局で反撃ののろしを上げることは出来るでしょうか。
過去の対戦成績は高見六段の3勝0敗。