両者2勝2敗で迎える決着局。羽生棋聖は歴代最多を更新する11連覇を、豊島八段は悲願の初タイトルを懸けた大一番となります。今年度の両者は羽生棋聖が6勝9敗、豊島八段は13勝7敗と明暗が分かれていますが、過去の羽生棋聖が大勝負で見せてきた異常なまでの勝負強さを考えると、豊島八段としては厳しい戦いが予想されます。また、第4局までは全て先手番が勝利しており、公式戦全体でも角換わりや横歩取りなどで現在後手がやや押されている傾向を踏まえると、振り駒の結果も本局の行方に少なからず影響を及ぼしそうです。
第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局、羽生善治棋聖vs豊島将之八段の対局は、羽生棋聖が133手で勝利し、2勝2敗のタイに持ち込みました。 出典:Abema TV豊島八段の周到な序盤研究を打ち破った羽生棋聖の驚異の対応力を検証します。深すぎる研究羽生棋聖の先手で... 羽生棋聖が豊島八段に勝ち最終局へ、おやつも手につかない大激戦を徹底検証 - 将棋を100倍楽しむ! |
過去の対戦成績は羽生棋聖の14勝12敗です。
挑戦者決定三番勝負まで後2勝と迫った準々決勝。増田六段は藤井七段にリベンジを果たした勢いそのままに、前局では佐藤康光九段に短手数で快勝しており、他棋戦でも今年度は11勝4敗と好調を維持しています。一方の久保王将は昨年度も1組4位で決勝トーナメントに進出し、当時の藤井四段を下して勢いに乗っていた佐々木勇気五段にタイトルホルダーの貫禄を示しています。奇しくも同じ状況で本局を迎えましたが、今年は準決勝で敗退した昨年以上の成績を目指しておられるでしょう。
両者は公式戦では初対戦となります。
先月の大阪地震の影響で延期されていた順位戦1回戦。藤井七段は直近では竜王戦と王座戦で手痛い黒星を喫してしまいましたが、デビュー以来未だ無敗をキープしている順位戦で流れを変えたいところでしょう。対戦相手の森下九段は6度のタイトル挑戦と8度の棋戦優勝を誇るベテラン棋士。先日は愛弟子の増田康弘六段が竜王戦で藤井七段を下したこともあり、ご自身も存在感を示したいと思っておられるかも知れません。
第31期竜王戦決勝トーナメント2回戦、藤井聡太七段vs増田康弘六段の対局は、増田六段が125手で勝利しました。 出典:Abema TV 「矢倉は終わった」 増田六段の先手で、初手から▲7六歩、△3四歩、▲6八銀、△3四歩、▲7七銀と進みました。何気ない矢倉模様の出だ... 増田六段が藤井七段に勝利、「矢倉を終わらせた男」の矢倉の快勝譜を徹底検証 - 将棋を100倍楽しむ! |
両者は公式戦では初対戦となります。