羽生善治竜王考案の超早指し棋戦、「Abema TVトーナメント Inspired by 羽生善治」の放送が昨夜から始まりました。
| 現在挑戦中の名人戦に加え、6月には棋聖戦、10月には竜王戦の防衛戦を控える羽生善治竜王。それ以外にも王位戦では挑戦者決定戦まで勝ち進んでおり、王座戦も1期での復位まで後4連勝と、各棋戦で多忙を極めておられますが、そんな中でなんと自身も参加される新棋戦の... 衝撃の新棋戦「AbemaTVトーナメントInspired by羽生善治」とは - 将棋を１００倍楽しむ！ |
12名の棋士が3組に分かれて予選を行い、各組上位2名に羽生竜王と久保利明王将を加えた8名で決勝トーナメントを行います。初回は予選A組の1位決定戦までの計3カード（各三番勝負）が放送され、藤井聡太七段が近藤誠也五段と橋本崇載八段にそれぞれ2連勝、計4連勝で1位通過を決めました。
チェスで主流であるフィッシャールールを元にした、持ち時間5分+1手ごとに5秒加算という超早指し棋戦らしく、一瞬も目が離せない激戦が続きました。
図は橋本八段vs藤井七段の第1局。ここで先手の橋本八段は何といきなり▲３一角成と叩き切り、△同金に▲８六飛とぶつけました。金の価値が高くなりやすい相穴熊戦ならではの大局観で、実際の形勢は難解ですが、このような派手な大技が飛び出しやすいのも勢いや玉の堅さが重要となる早指し棋戦の特徴です。
アマチュア有段者の方であれば、刻々と変化する盤上で指し手をリアルタイムで予想しながら観るスリルが非常に楽しい棋戦だと思います。初心者の方にとっては進行が早過ぎて解説に着いて行くのが難しいのが残念ではありますが、それでも一秒を争う真剣勝負の迫力は十二分に味わえるのではないでしょうか。
第2回以降も毎週日曜午後20時から放送予定です。