2018/10/16
現在挑戦中の名人戦に加え、6月には棋聖戦、10月には竜王戦の防衛戦を控える羽生善治竜王。それ以外にも王位戦では挑戦者決定戦まで勝ち進んでおり、王座戦も1期での復位まで後4連勝と、各棋戦で多忙を極めておられますが、そんな中でなんと自身も参加される新棋戦の発足にも関わっていたようです。
【#将棋 ニュース】
羽生善治永世七冠が着想 超早指し「AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治」開催 6月17日から放送開始|AbemaTIMES https://t.co/2ycduFjH6d #AbemaTV #羽生善治— AbemaTV将棋ch@名人戦無料生中継 (@abematv_shogi) May 22, 2018
約1年前の開局以来、藤井聡太四段(当時)の「炎の七番勝負」や、若手棋士対トップ棋士の団体戦「魂の七番勝負」など、非常に内容の濃い番組を生み出して来たAbema TVですが、6月からは新たに「Abema TVトーナメント Inspired by 羽生善治」が開催されます。
初タイトルに迫る勢いで勝ちまくっている藤井聡太七段、その藤井七段の29連勝を止めた佐々木勇気六段、昨年度勝率2位の大橋貴洸四段、番組放送時には叡王となっているかも知れない高見泰地六段、昨年度は早指し棋戦で2冠(NHK杯、JT杯)を達成した山崎隆之八段など、参加者は若手を中心に実力者揃いです。12名の棋士が3組に分かれて予選を行い、上位6名に羽生竜王と久保利明王将を加えた8名が決勝トーナメントを戦います。
そしてこの棋戦の最大の特徴は「持ち時間各5分+1手ごとに5秒加算」という超早指しで行われることです。「1手ごとに加算」という方式はチェスの世界で一般的な「フィッシャールール」と呼ばれるもので、趣味のチェスでも日本トップレベルの実力者である羽生竜王から提案されたのだと思われます。将棋では公式戦はもちろん、研究会やアマチュア棋戦を含めても恐らく初の試みだと思われます。
また、「持ち時間各5分+1手ごとに5秒加算」というのは、実質的には10秒将棋かそれよりも短い持ち時間だと思われます。今回の参加棋士の中では断トツで最年長となる羽生竜王が自らこのルールを提示されたのだとすると、圧倒的に若手有利だと思われるこのような超早指し棋戦でも優勝する自信がある、ということなのでしょうか。
参加する若手棋士の多くにとっては、公式戦では簡単には対戦出来ない羽生竜王や久保王将との対局へ向けてモチベーションが高まるでしょうし、超早指しなら若手が負けるわけにはいかない、という思いもあるでしょう。見方によっては羽生竜王から若手棋士への挑戦状とも受け取れる、「Abema TVトーナメント Inspired by 羽生善治」。6月17日の初回放送が楽しみです。
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