2018/10/16
過去のタイトル所持者の推移をチャート化してみました。見るまでもなく大部分が「羽生」色に染まってますね(^-^;。
夏男で、一日制に強い羽生竜王
永世7冠である羽生竜王は、当然ながら全てのタイトル戦で突出した成績を残されていますが、中でも夏から秋にかけてに行われる(王位、王座、棋聖)、もしくは1日制(王座、棋王、棋聖)のタイトル戦の獲得数が多い傾向が見られます。永世称号獲得がそれぞれ6、7番目となった名人と竜王は、このどちらにも当てはまりません。
逆にこれらの棋戦と非常に相性が良いのは、名人戦における森内九段(18世名人)と竜王戦における渡辺棋王(永世棋王)です。森内九段の鉄板流と呼ばれる受け将棋や、渡辺棋王の綿密な序盤研究と対戦相手への対応力が、二日制7番勝負という長期戦に合っているのでしょうか。
対局場や将棋メシの影響も?
また、各タイトル戦ごとに、対局が行われる傾向が強い対局場も多少異なります。例えば、棋聖戦の第1局は2017年から6年連続で淡路島で行われています。この対局場では淡路牛と淡路産玉ねぎを使った牛丼が名物のようですが、挑戦者が昼食にこの牛丼を頼むことが多い一方、10連覇中の羽生棋聖はきつねうどんの確率が非常に高いことが話題になっていました。
将棋という同じゲームでも、持ち時間や対局時期、対局場やその地方の名物料理(?)によって、微妙に勝敗に影響が出るようです。
永世称号保有者(通算獲得数):
名人:木村義雄(8期)
大山康晴(18期)
中原誠(15期)
谷川浩司(5期)
森内俊之(8期)
羽生善治(9期)
竜王:渡辺明(11期)
羽生善治(7期)
王位:大山康晴(12期)
中原誠(8期)
羽生善治(18期)
王座:中原誠(6期)
羽生善治(24期)
棋王:羽生善治(13期)
渡辺明(6期)
王将:大山康晴(20期)
羽生善治(12期)
棋聖:大山康晴(16期)
中原誠(16期)
米長邦雄(6期)
羽生善治(16期)
佐藤康光(6期)