2018/10/16
10月10日:藤井聡太七段vs出口若武三段
新人王戦決勝三番勝負第1局
第49期新人王の座を懸けた決勝三番勝負の第1局。ここまで八代六段、近藤五段、青嶋五段など若手実力者を下し、圧倒的な安定感を見せ付けてきた藤井七段と、同じく強敵を連破してきた出口三段の対決となりました。七段昇段により来期以降は参加資格を失う藤井七段としては大きな勝負ですが、奨励会三段が新人王戦で優勝すると三段リーグの「次点」を一つ獲得出来るため、出口三段にとってはそれ以上に重要な勝負になります。過去には三段時代に優勝を果たした都成竜馬五段や、同じく三段時代に当時の菅井王位を相手に惜敗したものの直後の三段リーグで四段昇段を果たした大橋貴洸四段の例もあり、出口三段も当然ながら並々ならぬ意気込みで臨まれるはずです。
両者は三段リーグで一度対戦があり、当時の藤井三段が勝利しています。
10月11-12日:羽生善治竜王vs広瀬章人八段
竜王戦七番勝負第1局
羽生竜王にとって、防衛すれば通算タイトル100期、失冠すれば約28年ぶりの無冠となる竜王戦がいよいよ開幕します。今年度の羽生竜王は名人挑戦失敗や棋聖失冠もあり、14勝14敗と未だに本調子からは遠い状態ですが、一方の広瀬八段は20勝5敗(12連勝中)と絶好調です。1-2ヵ月前に行われた2度の直接対決でも広瀬八段が勝利しており、羽生竜王と言えども厳しい防衛戦が予想されますが、過去に大勝負で幾度となく発揮してきた底力を振り絞ることが出来るでしょうか。
過去の対戦成績は羽生竜王の15勝8敗です。