2018/10/16
10月16日:中村太地王座vs斎藤慎太郎七段
王座戦第4局
連勝スタートの挑戦者に対し、王座が一勝を返して迎える第4局。今年度絶好調の斎藤七段としては先手番の第3局で一気に初タイトルを奪取したいところでしたが、直近の対局では第3局を含め3連敗とやや足踏みが続いています。一方の中村王座としては、第3局はもちろん、敗れた2戦も決して内容は悪くなかっただけに、星の上ではリードを奪われていても苦手意識は全くないでしょう。開幕前は「イケメン対決」として話題先行の感があった本シリーズですが、第4局もこれまでの3局のように内容でも観る者を圧倒する熱戦が繰り広げられそうです。
過去の対戦成績は3勝3敗です。
10月17日:藤井聡太七段vs出口若武三段
新人王戦決勝三番勝負第2局
藤井七段の先勝で迎える第2局。ここまで八代六段、近藤五段、青嶋五段など若手実力者を下し、圧倒的な安定感を見せ付けてきた藤井七段と、同じく強敵を連破してきた出口三段の対決となりました。七段昇段により来期以降は参加資格を失う藤井七段としては大きな勝負ですが、奨励会三段が新人王戦で優勝すると三段リーグの「次点」を一つ獲得出来るため、出口三段にとってはそれ以上に重要な勝負になります。
第1局は終盤まで難解なねじり合いが続き、出口三段にも十分勝機があったはずですが、終わってみれば明確な敗因が見当たらないまま藤井七段が一歩抜け出す形となりました。藤井七段の驚異的な先手番勝率を考えると出口三段としては厳しい戦いが予想されますが、「藤井キラー」として知られる井上一門の意地を見せられるでしょうか。
過去の対戦成績は藤井七段の1勝0敗です。また、両者は三段リーグでも一度対戦があり、当時の藤井三段が勝利しています。