2018/10/16
今年度9戦全勝、通算勝率0.8695、そして史上最年少でのタイトル挑戦(王座戦)まで残り2勝と、飛ぶ鳥を落とす以上の勢いで勝ちまくっている藤井聡太七段。そんな藤井七段の活躍を受け、26日発売のFLASHでは森下卓九段と深浦康市九段による緊急対談が企画されました。
森下九段×深浦九段 緊急対談で迫った!
藤井聡太を止めるのは「この男」だ
30歳以下有力棋士16
https://www.kobunsha.com/shelf/magazine/current?seriesid=101002
この中で、藤井七段の壁となる有力候補に挙げられた30歳以下の棋士は以下の通りでした。
「ストップ・ザ・藤井聡太 番付」
東 | 西 | |
永瀬拓矢七段(25) | 横綱 | 菅井竜也王位(26) |
中村太地王座(30) | 大関 | 豊島将之八段(28) |
増田康弘六段(20) | 関脇 | 稲葉陽八段(29) |
佐藤天彦名人(30) | 小結 | 斎藤慎太郎七段(25) |
高見泰地叡王(24) | 前頭一 | 糸谷哲郎八段(29) |
佐々木勇気六段(23) | 前頭二 | 澤田真吾六段(26) |
青嶋未来五段(23) | 前頭三 | 千田翔太六段(24) |
まず目を引くのは佐藤名人の低さでしょうが、過去に公式戦で敗れている棋士はその点も考慮されているそうです。一方、昨年の竜王戦と非公式戦の「Abema TV炎の七番勝負」で敗れている増田六段の評価は佐藤名人よりも高いですが、これは森下九段の師匠愛も反映された結果でしょう。
一方、西の上位3名は公式戦で藤井七段に勝利しており、順当な評価だと思われます。特に菅井王位は棋王戦の決勝トーナメント初戦で藤井七段との対戦が決まっており、藤井七段の現在継続中の連勝を止める最有力候補と言えそうです。
また、菅井王位以外にも直近で藤井七段と対戦が決まっている、もしくは可能性が高い斎藤七段、永瀬七段、中村王座(以上王座戦)、増田六段(竜王戦)は、その点も番付に反映されているようです。
ただし、深浦九段はこの番付についてこのようにも語っておられました:
でも5年先、10年先を見るなら、この番付の横綱は「まだ見ぬ少年」だと思います。
小さい頃から詰将棋に没頭しソフトによって強くなっていく。
藤井くんですら想像もつかないような、まだ見ぬ存在かも知れません。
藤井七段の現在の圧倒的な勝率を考えると、確かに10年後に更に進化した25歳の藤井〇冠のライバルとなり得るのは、10年後の25歳以下の棋士だと思われますね。
ちなみに、管理人が勝手に考える30歳以下の棋士の番付は以下の通りです(藤井七段との対戦成績、直近で対局する可能性の有無などは考慮していません)。藤井七段が朝日杯で優勝した際に谷川浩司九段に「君たち、悔しくないのか」と言われた際の反応には個人差がありましたが、内心では指し盛りの棋士が一回り若い藤井七段の大活躍に対抗心を抱かないはずはないでしょう。藤井七段と彼らの今後の対戦では、盤上で闘志をバチバチと燃やすような激戦を期待したいところです。
東 | 西 | |
佐藤天彦名人(30) | 横綱 | 豊島将之八段(28) |
永瀬拓矢七段(25) | 大関 | 菅井竜也王位(26) |
中村太地王座(30) | 関脇 | 稲葉陽八段(29) |
佐々木勇気六段(23) | 小結 | 糸谷哲郎八段(29) |
高見泰地叡王(24) | 前頭一 | 斎藤慎太郎七段(25) |
増田康弘六段(20) | 前頭二 | 大橋貴洸四段(25) |
近藤誠也五段(21) | 前頭三 | 千田翔太六段(24) |