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第2の藤井聡太候補、「AI世代」伊藤匠三段とは?

time 2018/02/24

藤井聡太世代の躍進を予感させる将棋ソフト

藤井聡太六段の強さの秘訣の一つとして、将棋ソフトを使った研究が挙げられます。


将棋ソフトが急速に実力をつけ、棋士が研究に取り入れ始めたのは、第2回電王戦でプロが将棋ソフトに負け越した2013年頃からだと思います。この頃から、将棋ソフトの活用に積極的な若手棋士の活躍が目立つようになっています。

しかし、従来の勉強法とは異質の将棋ソフトをプロ棋士が取り入れるのは、大人になってから新たに外国語を習得するようなものなのではないでしょうか?一方、藤井六段が本格的に将棋ソフトを取り入れたのは奨励会三段頃からだそうですが、それでも10代前半からその恩恵を受けてこられたことになります。

詰将棋の驚異的な能力に象徴されるように、藤井六段が天賦の才に恵まれていることは間違いありません。しかし、将棋ソフトという新たな勉強法を伸び盛りの奨励会時代から取り入れられたことも、従来の棋士に差をつけることができている一因だと思います。

そのため、今後プロ入りして来る藤井六段世代の棋士が、最も脂が乗りきる25歳前後を迎える10年後に棋界のトップ集団を形成している可能性は高いのではないでしょうか。

藤井六段を追う筆頭格、伊藤匠三段

その「AI世代」とも言える、藤井六段を追う世代の筆頭格が、同学年の伊藤匠三段です。小学生時代にはNHKで取り上げられるなど、若くして注目されてきました(以下のサイトで動画が見れます)。

NHK カラフル!伊藤匠

その伊藤三段、実は先日藤井六段が優勝した朝日杯で、記録係を務めていました。

出典:Abema TV

またそれ以前にも、藤井六段の24連勝目の対局となった昨年の叡王戦でも、伊藤三段が記録係を務めていました。ちなみにこの対局では、後に藤井六段の連勝を止めた佐々木勇気六段も眼光鋭く視察に来ています 。

出典:Abema TV

奨励会でも有段者は記録係を務める対局を選べることが多いそうです。藤井六段の対局は関西で行われることが多いことも踏まえると、関東所属の伊藤三段があえて藤井六段の記録を多く取っていることは間違いなさそうです。同学年でこれだけ注目を集めるライバルの姿を見ると、嫌でも意識してしまいますね(^-^;。

4月から三段リーグに参加する伊藤三段の活躍とにも要注目ですね。

 

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