将棋を100倍楽しむ!

明日から使える?便利な将棋用語集

time 2018/02/23

日常に馴染みすぎて将棋由来の言葉であることすら忘れられている言葉から、一般に認知されれば便利なのに、と思う言葉まで、色々ご紹介します。


一般認知度 ★★★★★

結局:
「局」が「結ぶ」と書き、一局の将棋のの終局、という意味から、物事の終わりや最終的に、という意味で使われるようになりました。

成金:
歩が「成」って「と金」へ出世するように、いきなりお金持ちになった人を揶揄する言葉です。

王手:
後1手で目標を達成できる状態として、一般的に「リーチ」の同義語として使われます。

一般認知度 ★★★★

高飛車:
「飛車」という強い駒を前面に出して攻撃する様から、高圧的な態度を表現する言葉として定着しました。ただし、実際の将棋では「高飛車」は居飛車の飛車先を交換した後で▲2五飛や△8五飛と5段目に構えた形を指すのですが、これは4段目や2段目と比べて珍しい形であり、必ずしも攻撃的な構えだというわけでもありません。

「ONE PIECE」より、高飛車な蛇姫様

逆王手:
野球の日本シリーズで、「セリーグが3勝2敗で王手」を掛けた後、「パリーグが第6局を制して逆王手」といった使われ方がされます。しかし、将棋における「逆王手」は「自玉の王手を受けると同時に相手玉に王手を掛ける」手なので、一般的な使われ方は正確ではありません。麻雀好きとしても知られる木村一基九段は、この場合は「パリーグが追っかけリーチ」が正しい、と仰られていましたが、まさにその通りですね。

必至:
どう指しても次に詰まされてしまう状態を「必至」と呼びますが、全力を尽くして頑張る、という意味の「必死」という言葉はここから来ているようです。「必死」に頑張っても「必至」からは逃れられないので、本来の意味とは違いますね。

一般認知度 ★★★

詰み:
どう応じても玉が取られてしまう状態が「詰み」ですが、これを理解してもらえると、「終電が詰んだ」、「日程が詰んだ」、「彼女にスマホを見られて詰んだ」など、あらゆる場面で使えます。将棋も人生も、当然ながら詰まされたくないものです。

番外戦術:
本来の戦いとは関係なく、心理的に相手を動揺させてミスを誘うような行為を番外戦術と呼びます。現代社会では、本来の実力以外にも番外戦術の優劣が勝敗に影響を及ぼすケースは多いですね。

一般認知度 ★★

味が良い:
ちょうど良い、感触が良い、という意味で使われます。将棋では遊び駒を活用したり、一手で複数の働きを持った手などが、味が良い手である場合が多いです。


絶品チーズバーガー

捌く(さばく):
遊び駒を活用したり、相手の駒と交換に持ち込んで働かせることを「捌く」と言います。一般的には「在庫を売りさばく」のように使われる言葉のイメージですね。冷蔵庫の残り物で思いがけずおいしいものが出来た時などは、振り飛車の左桂が捌ける時と同じような喜びがあります。

一般認知度 ★

一手一手:
これ以上受けても自然に攻められると受けなしに追い込まてしまう状態は「一手一手の寄り形」だと言われます。どう考えても達成出来そうにない課題を出された時などは、「これ以上頑張っても一手一手だから諦めよう」と思ってしまいます。

辛い:
勝勢の局面で万が一にも負けないような手堅い差し方をすることを、「勝負に辛い」と言います。丸山忠久九段はかつてそのあまりの手堅さから、「激辛流」と呼ばれていました。

敗勢の局面でこんな手を指されたら心が折れますね。

 

将棋も人生もそれぞれ一つの小宇宙です。将棋用語をうまく使えば、人生の語彙も豊かになるかも知れません。

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