2018/10/16
第15回詰将棋解答選手権チャンピオン戦が本日開催され、藤井聡太六段がただ一人全問正解で優勝し、史上初の4連覇を達成しました。
前後半で各5問ずつ出題されるチャンピオン戦は、1問10点の100点満点の採点結果と、同点の場合は前後半各90分の制限時間をどれだけ残したかで争われます。
第1ラウンドの第5問は藤井六段以外誰一人正解者が出ないなど、例年以上に難易度が上がっていたようですが、藤井六段は第1ラウンドを55分で退室し、幸先の良いスタートを切ります。
【名古屋】名古屋会場から、藤井六段がどのように解答したかレポートが届きました。「5分で1問目解答、8分で2問目解答、12分で3問目解答、4問目解答までの時間は19分。5問目は頭を抱えて約30分費やしました。最後に5分間見直して退出しました」とのことです。 #tsume2018 pic.twitter.com/AmhYrN3jHS
— 詰将棋解答選手権実行委員会 (@shogi_problem) March 25, 2018
昨年は第1ラウンドを24分という驚異的な早さで退室しながら、痛恨の誤記により1点減点されてしまった藤井六段。今年はその経験も活かし「5分間見直して」、満点を獲得しました。
第1ラウンド2位は第5問で部分点を獲得した44点の宮田敦史六段。3位は40点の同率で10名が並びました。
第2ラウンドでも、最終第10問にモンスター級の難問が出題されました。あまりの難易度に、第1ラウンドの成績上位者の中には第10問を諦め、同点による持ち時間の勝負になると読んで4問解答した時点で制限時間前に退室する参加者もいました。藤井六段対策で問題の難易度があまりにも上昇したことで、大会に戦略的な駆け引きが生まれたようです。
藤井六段は第2ラウンドは制限時間を全て使い切りましたが、第1ラウンドに続き全問正解で優勝を飾りました。2位は同じく第2ラウンド全問正解の宮田敦史六段、3位には難関の最終第10問を正解した及川拓馬六段が入りました。
9位までを棋士と奨励会三段が独占するハイレベルな争いの中でも、さらに別格の速さを見せつけた藤井六段。さすがに来年も優勝するようであれば、5連覇による「永世」称号を新設して出題側へ回って頂くしかなさそうですね(^-^;。
【名古屋】優勝者表彰 #tsume2018 https://t.co/BhiU2w6HLr
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