2018/10/16
第59期竜王戦ランキング戦5組決勝、藤井聡太七段vs石田直裕五段の対局が本日行われています。
決勝トーナメント進出を懸けた一戦。藤井七段は年明け以降は22勝2敗と爆発的な勢いで勝ち続けており、特に持ち時間5時間以上の対局(順位戦、竜王戦、王座戦)では昨年の竜王戦で佐々木勇気六段に29連勝を止められて以降は一度も負けていません。昨年のような国民的フィーバーを今年も竜王戦で巻き起こすことは出来るでしょうか。
対戦相手の石田五段はプロ6年目の29歳。2014年には加古川清流戦で優勝した実績がありますが、昨年度は19勝18敗と平凡な成績に終わっています。ただし4月以降は3連勝中と、今年度3局以上対局している棋士の中では5人しかいない全勝をキープしています(ちなみに全勝の中で最も勝数が多いのは6戦全勝の藤井七段)。
石田五段は9時38分、藤井七段は9時43分と、両者共にかなり早い時間に入室しました。段位が上の藤井七段が上座へ座ると、駒箱から駒を盤の中央へ出し、王将を取ると一度自陣の駒台の近くへ置き、軽く一礼した後に居玉の定位置へ並べました。上座へ座る際の藤井七段のルーティーンとなっているこの並べ方は年長者に対する敬意を表したもので、好感を覚える視聴者も多いのではないでしょうか。
振り駒の結果、石田五段の先手と決まりました。
両者は公式戦初対局となります。