2018/10/16
6月19-20日:佐藤天彦名人vs羽生善治竜王
名人戦第6局
佐藤名人が3勝2敗と防衛に王手を掛けて迎える第6局。第4局までは先手番が全勝していましたが、第5局で後手番の佐藤名人が快勝したことで名人3連覇へ大きく前進しました。羽生竜王は棋聖戦や王位戦などでも大勝負が続いた過密日程の中、第4局から公式戦5連敗を喫していましたが、直近では棋聖戦第2局で貴重な白星を挙げています。後手番の対局に限ると依然として4連敗中ではありますが、これまでに幾度となくタイトル戦でカド番を凌いできた底力を発揮することが出来るでしょうか。
過去の対戦成績は佐藤名人の11勝8敗。
6月19日:森下卓九段vs藤井聡太七段
C級1組順位戦
藤井七段にとって2期目となる順位戦の1回戦。年明け以降23勝2敗、4月以降は7戦全勝と、爆発的な勢いで勝ち進んでいる藤井七段が昇級の有力候補であることは間違いありませんが、C級1組は順位が悪いと9勝1敗でも昇級出来ないことが十分あり得るので(昨年度は順位6位の佐々木勇気六段が9勝1敗で頭ハネを体験しました)、初戦からトーナメント棋戦のような緊張感が求められます。
対戦相手の森下九段は6度のタイトル挑戦と8度の棋戦優勝経験を誇るベテラン棋士。弟子の増田康弘六段は「矢倉は終わった」という発言が有名になりましたが、森下九段はその矢倉戦法の大家であり、新世代の藤井七段に対しても矢倉を採用するかという点も注目です。
両者は本局が初対戦となります。