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貴族、軍曹、王子などなど、人気棋士の愛称・異名集

time 2018/02/23

棋士の愛称や異名を、有名なものからユニークなものまで、エピソードを交えてご紹介します。


「貴族」:佐藤天彦名人

対局時のスーツや和服が非常にオシャレな佐藤名人。ファッションへのこだわりはもちろん、クラシック音楽への造詣や、自宅の家具をヨーロッパから注文するその私生活を称して「貴族」と呼ばれています。

アン・ドゥムルメステールというブランドを特に気に入っていて、100着以上持っておられるそうですが、若手時代にはこのブランドの服を買い続けて貯金が底をつき、危うく電気を止められそうになったこともあるとか。

「羽生マジック」:羽生善治竜王

誰も予想できないような勝負手を繰り出していつの間にか逆転に持ち込んでしまう勝負術は、羽生竜王の若手時代から「羽生マジック」と恐れられてきました。ご自身は「自分の中では普通の手というか平凡な手を選んでいることが多い」と語っておられますが、それだけ違う世界が見えているということなのでしょうか。

「捌きのアーティスト」:久保利明王将

居飛車党全盛のプロ界において、長年に渡って第一線で活躍してこられた数少ない振り飛車党棋士である久保王将。その駒捌きは絶品で、振り飛車を指す全てのファンの憧れだと言っても過言ではないでしょう。

また、久保王将の高勝率を支えるもう一つの武器が、不利に陥った後の終盤で見せる粘り腰で、こちらは「粘りのアーティスト」とも言われます。

「光速の寄せ」:谷川浩司九段

21歳で史上最年少名人となられた谷川九段の代名詞です。その圧倒的な終盤力もあって、若手時代は「早く終盤になればいい」と思っていたとか。単に寄せが速いだけではなく、鋭い踏み込みや華麗な捨て駒など、観ていてカッコいい手が多いのも特徴でしょうか。

「鉄板流」:森内俊之九段

あらゆる攻めを跳ね返す、鉄板のような頑強な森内九段の受け将棋。羽生竜王との名人戦はまさに将棋界の矛盾対決で、2002年から2015年までこの二人が名人のタイトルを独占し続けました。

「1秒に1億3手読む男」:佐藤康光九段

1990年代に将棋ソフトが出始めた頃、「コンピュータは1秒に1億手読む」と言われていましたが、佐藤九段はその緻密な読みの深さからそれ以上だと言うことで、「1億3手読む男」との異名がつけられました。

佐藤九段の読みの力はまさにコンピュータのようで、1996年には目隠し5面指し(目隠しした佐藤九段が、目隠しをしていない5人のアマ有段者と同時に対局)で5戦全勝という離れ業を演じています。

「激辛流」:丸山忠久九段

勝勢の局面で万が一にも逆転を許さないような手堅い手を指すことを「勝負に辛い」、「友達をなくす手」などと言いますが、あまりの手堅さから「激辛流」と称されるのが丸山九段です。

将棋は「激辛流」ですが、極度の暑がりとしても知られるため、辛い物は苦手なのかも知れません。

将棋は「激辛流」ですが、激辛な手を指す時でも殆ど駒音を立てないため、穏やかなお人柄にも掛けて「音無し流」とも呼ばれています。

将棋は「激辛流」ですが、健啖家としても有名で、将棋会館での対局では「唐揚げ定食に唐揚げ3個追加」という通称「丸山定食」を頼まれることが多いようです。

「千駄ヶ谷の受け師」:木村一基九段

力強い受け将棋から、東京将棋会館がある千駄ヶ谷の「受け師」と呼ばれる木村九段。「ハチワンダイバー」に登場する「秋葉原の受け師」はこの異名のオマージュです。

将棋の実力もさることながら、解説の名手としても知られ、分かりやすい解説の中に観客を飽きさせない話術を織り交ぜて「受け」を取る達人でもあります。

「東の王子」、「西の王子」:中村太一王座、斎藤慎太郎七段

将棋界屈指のイケメン若手棋士のお二人は、関東所属の中村王座が「東」、関西所属の斎藤七段が「西」の王子とそれぞれ呼ばれています。芸能人顔負けのイケメンで、将棋もタイトル戦に登場する実力とは、何とも羨ましい限りです。

ちなみに、数年前までは阿久津主税八段と山崎隆之八段が東西の王子と呼ばれていましたが、ご結婚されてそれぞれ後輩に称号を譲られたようです。

「マッハ田村」:田村康介七段

将棋界屈指の早指しと、ニコニコの将棋中継で見せる早食いから、「マッハ田村」の異名で親しまれる田村七段。持時間が3時間以上あることが多い公式戦を、1時間も使わずに終えることもしばしばです。

同じく早指しで知られた櫛田陽一五段との対局では、双方が終盤の70手目まで殆どの手を1手3~4秒で指し続け、あまりの速さに記録係がついて行けずに対局の中断を申し入れるという異例のハプニングまで起きました。

2017年にニコニコで放送された小林裕士七段とのざるそば早食い対決では、開始直後につゆをそばにぶっかけるという奇手を放ったものの、「むせてしまって作戦が良くなかった」とのことで、残念ながら敗れています。

「軍曹」:永瀬拓矢七段

「将棋は才能ではなく努力」と語る、将棋への厳しい姿勢から「軍曹」と呼ばれる永瀬七段。2017年に藤井四段が羽生3冠を破って一躍有名となった「炎の7番勝負」では、永瀬七段は過去に振り飛車党だった自身の経験値を活かしてゴキゲン中飛車を採用し、藤井四段に唯一の黒星をつけています。

谷川九段、羽生竜王、渡辺棋王など、若手時代から才能が注目されてきた棋士が第一線で活躍し続けることが多い将棋界において、「努力の鬼軍曹」永瀬七段は自身の言葉を体現しています。

「メヂカラ王子」:佐々木勇気六段

藤井四段の連勝記録を止めた佐々木六段は、藤井四段の29連勝目となった増田四段戦を観戦中に見せた鋭い眼光が話題となり、一部で「メヂカラ王子」と呼ばれています。プロ間では、将棋連盟のフットサル部で青いユニフォームを愛用することから「青いの」とも呼ばれるようです。

横歩取りで飛車を3四に配置したまま▲6八玉と上がる手法や、対局時の食事で「肉豆腐定食に餅を追加」する定跡など、「勇気流」の開発者としても知られる佐々木六段。タイトル戦に登場される日が待ち遠しいですね。

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管理人の棋力はアマ五段くらい。好きな棋士は谷川浩司九段、「将棋の渡辺くん」に登場する渡辺棋王、佐々木勇気六段の話をする三枚堂達也六段、「りゅうおうのおしごと!」に登場する空銀子女流二冠です。

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