2018/10/16
今期はA級順位戦、王将戦、順位戦プレーオフと、大一番で当たり続けている久保利明王将と豊島将之八段。今年度は既に7局対戦し、王将戦では第5局まで終えて久保王将の3勝2敗とまだ激戦が続いています。
勝率が高いトップ棋士同士の宿命ではありますが、来年度の他棋戦では早くも両者の次の対局が組まれそうになっています。昨日発表された棋聖戦の決勝トーナメント表がこちら:
第89期棋聖戦決勝トーナメント
現在2次予選の決勝まで勝ち進んでいる豊島八段は、勝てば本戦1回戦で久保王将と激突します。1回戦で特定の相手と戦う確率は15分の1しかないはずですが、今期の両者は戦い続ける運命にあるかのようです。
また、竜王戦でも両者は勝ち上がっており、単純計算だと4分の1の確率で1組の決勝か3位決定戦のどちらかでぶつかることになります:
第31期竜王戦1組ランキング戦
それ以外にも、来期A級順位戦でも対戦が組まれますし、12名のトーナメントであるJTプロ公式戦でも当たる可能性は十分現実的です。さらに言えば、王将戦は7名によるリーグ戦で挑戦者が決まるため、タイトル戦の敗者が翌年リターンマッチに登場する確率(単純計算だと7分の1)が8大タイトルの中で最も高い棋戦です・・・
久保vs豊島戦のこれまでの対戦成績は、久保王将の14勝13敗とほぼ互角です。また、27局と言う対局数は、豊島八段にとって最も対局が多い相手でもあります。大一番でことごとく当たり続けている関西の偉大な先輩を倒し、王将戦で悲願の初タイトルを掴むことが出来るでしょうか?