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順位戦プレーオフ準決勝、本日の羽生vs豊島戦を徹底考察

time 2018/03/18

第76期A級順位戦プレーオフ第四局、羽生善治竜王対豊島将之八段の対局が本日行われます。


史上空前の6者プレーオフもいよいよ佳境を迎え、名人挑戦まで残り2勝です。

対照的な両者の対局日程

出典:Abema TV

豊島八段はプレーオフを一番下から3連勝で勝ち上がってきた勢いはあるものの、3月に入ってから本局が既に7局目という超過密日程や、三日前に王将戦で敗退したばかりということもあり、コンディションに不安を残します。

一方の羽生竜王は約一か月ぶりの対局で、対戦相手が豊島八段に決まってからだけでも準備期間が6日あり、万全の状態で本局を迎えています。昨日は自身初のバラエティー出演となった「嵐にしやがれ」が放送されるなど、豊島八段とは対照的なスケジュールですっかりリフレッシュされたようです。

戦型は相居飛車、豊島八段が後手なら雁木か

戦型は、豊島八段には直近の王将戦で蓄えた対振り飛車の研究があるはずなので、羽生竜王は相居飛車を選択すると思われます。しかし、相居飛車の中ではなんでも指しこなす両者だけに、角換わり、横歩取り、雁木の中から何が選ばれても不思議はありません。ただし、豊島八段が後手の場合は、直近の両者の日程の差を考えると、研究時間が比較的物を言いやすい角換わりや横歩取りよりも雁木を採用する確率が高い気がします。

両者の調子や過去の対戦

直近の成績は、豊島八段は順位戦プレーオフを3局とも快勝と呼べる内容で勝ち進むなど、相変わらず白星を量産しているものの、8割を優に超えていた今季前半の勝率から比べるとさすがに大きくペースダウンしています。対照的に羽生竜王は今期前半に立て続けにタイトルを失うなど不調が囁かれましたが、竜王戦開幕以降は11勝5敗としり上がりに調子を上げてきています。過去25年間で羽生竜王のタイトル数が2冠以下だった期間は僅か4年弱(!)しかなく、名人奪取による3冠復帰が予定調和のようにすら感じられる安定感です。

過去の対戦成績は羽生竜王の9勝11敗。直近では豊島八段が4勝1敗と追い上げており、今期A級順位戦でも豊島八段が勝っています。しかし、2度のタイトル戦や、朝日杯と銀河戦の準決勝などの大勝負では全て羽生竜王に軍配が上がっており、豊島八段は(他の多くの棋士と同様に)何度も苦渋を味わってきました。強敵を撃破し、名人挑戦に望みをつなぐのはどちらでしょうか。

この対局の中継はこちら:


Abema TV

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