2018/10/16
6月12日:稲葉陽八段vs豊島将之八段
A級順位戦
関西の若手実力者同士によるA級順位戦開幕局。昨年度の順位戦プレーオフでは両者共に羽生竜王に敗れて惜しくも挑戦を逃しており、今年こそはという想いは強いでしょう。
豊島八段は王位戦挑戦者決定戦と棋聖戦第1局で羽生竜王に連勝するなど、4月以降は一段と勢いを増しています。一方の稲葉八段は、昨年のNHK杯で藤井聡太四段(当時)に勝って以降は12勝4敗と高勝率を維持していましたが、直近では棋聖戦や竜王戦の大きな勝負を含め3連敗を喫しています。乗りに乗っている同世代のライバルを倒して流れを変えることは出来るでしょうか。
過去の対戦成績は8勝8敗。
6月16日:羽生善治竜王vs豊島将之八段
棋聖戦第2局
挑戦者の快勝で幕を開けた棋聖戦。昨年度の順位戦プレーオフでは羽生竜王が勝利しましたが、4月以降の公式戦では豊島八段が10勝3敗、羽生竜王が4勝7敗と明暗が分かれています。羽生竜王が敗れている相手は佐藤名人(3敗)、豊島八段(2敗)、深浦九段、木村九段と、いずれも強敵揃いではありますが、第1局の終局前後の様子は心なしか疲労感が濃かったように感じられ、過密日程による調整の難しさも影響しているのかも知れません。先手番となる第2局を落とすと棋聖戦11連覇へ向けて早くも赤信号が灯りますが、コンディションを立て直すことは出来るでしょうか。
過去の対戦成績は羽生竜王の12勝11敗。