2018/10/16
8月8日:羽生善治竜王vs深浦康市九段
A級順位戦
2年連続の名人挑戦を目指す羽生竜王と、その竜王戦では挑戦者決定戦まで勝ち進んでいる深浦九段による2回戦。共に初戦を落としているだけに、挑戦争いに踏みとどまるためには早くも負けられない戦いとなります。特に羽生竜王は今年度はここまで8勝11敗と、タイトル戦や強敵との対戦が続いているとはいえ本調子からは遠い成績となっており、10月以降の竜王戦も見据えるとギアを上げていきたいところです。
過去の対戦成績は羽生竜王の46勝33敗です。
8月9日:渡辺明棋王vs菅井竜也王位
B級1組順位戦
渡辺棋王が2連勝、菅井王位は1勝2敗で迎える4回戦。昨年度はまさかのA級陥落を経験するなど不振が続いた渡辺棋王ですが、4月以降は7勝2敗と調子を上げて来ています。王座戦では後一歩で挑戦権を逃しましたが、好スタートを切った順位戦では当然ながら1期でのA級復帰を狙っておられるでしょう。一方の菅井王位はB級1組初参加だった昨年度は不本意な成績に終わり、今期も連敗スタートとなりましたが、初防衛が懸かる王位戦の開幕後は4勝1敗と勝ち星を集め始めています。前半戦の大一番と言ってもいいタイトル保持者同士の対決を制するのはどちらでしょうか。
過去の対戦成績は渡辺棋王の4勝2敗です。
8月11日:木下浩一七段vs藤井聡太七段
叡王戦七段予選
藤井聡太七段の最新対局。過密日程が当たり前となりつつある藤井七段ですが、竜王戦や王座戦の大一番で手痛い黒星を喫した影響もあり、皮肉にも夏休み期間に入ってからは対局日程にやや余裕が生じています。直近の公式戦から約2週間空いた本局には休息十分で臨めそうです。また、藤井七段は振り駒が行われる対局では8回連続で後手番を引くという不運が続いており、内心ではいい加減先手番になりたいと思っている頃かも知れません。
両者は本局が公式戦初対戦となります。