2018/10/16
8月22-23日:菅井竜也王位vs豊島将之棋聖
王位戦第4局
菅井王位の2勝1敗で迎える第4局。両者共に第3局以降に他棋戦の公式戦を2局指していますが(共に1勝1敗)、第3局からは約3週間期間が空いたこともあり、本局には万全のコンディションで望まれるでしょう。特に今年度既に29局を戦い対局数ランキングを独走している豊島棋聖にとっては、過密日程の中で束の間の休息を得られたことは大きそうです。ここまでの3局は全て先手番が制しているだけに、豊島棋聖の先手番となる本局は是が非でも制して星を五分に戻したいところです。
初タイトル「棋聖」を獲得した一宮市出身の豊島将之さん、故郷に来てくださいました。私の「棋聖が帰省ですね」発言はスベりました https://t.co/kTHYgztNc6
— 中野正康 (なかの まさやす) (@MassaNakano) 2018年8月13日
過去の対戦成績は菅井王位の7勝3敗です。
8月24日:藤井聡太七段vs里見香奈女流四冠
棋聖戦1次予選
藤井七段にとって初めてとなる女流棋士との公式戦。竜王戦や王座戦では大一番で手痛い黒星を喫したものの、それでも今年度は15勝3敗(5連勝中)と相変わらず高勝率を維持している藤井七段。対する里見女流四冠は言わずと知れた女流棋界の第1人者で、3月に奨励会を惜しくも年齢制限で退会して以降は男性棋戦にも参加し、ここまで3勝2敗と勝ち越しています。立場は違えど大きな注目を集める二人の対戦だけに、熱戦を期待したいところです。
藤井七段は先述の通り女流棋士との対戦は初めてとなりますが、今年1月に開かれた杉本一門の研究会では、姉弟子の室田伊緒女流二段に10秒将棋で敗れたそうです。女流棋士と対局した経験自体が少ないと思われるため、本局でももしかすると思いがけない一面が見られるかも知れません。