2018/10/16
第76期A級順位戦プレーオフ決勝、羽生善治竜王対稲葉陽八段の対局が本日行われます。
史上初の6者プレーオフとなった今期A級順位戦もついに挑戦者決定戦。羽生竜王は通算100期目となるタイトル獲得へ向けて、稲葉八段は2年連続の名人挑戦へ向けて、共に負けられない大一番です。
今年度前半は、羽生竜王は立て続けにタイトルを失い、稲葉八段も勝率が5割程度まで落ち込むなど、不本意な成績が続いていました。しかし、羽生竜王は竜王戦開幕以降は12勝5敗、稲葉八段はNHK杯で藤井聡太六段に勝利を収めてから10勝3敗と、共に復調のきっかけを掴んでいます。
過去の実績からすると羽生竜王持ちの見方が多そうですが、稲葉八段も順位戦では2年連続で羽生竜王に勝っています。また、3日前に豊島将之八段と戦ったばかりの羽生竜王に対し、稲葉八段は3月2日の順位戦最終局以降は本局に標準を合わせて調整してきているはずです。A級棋士同士の対戦では当然と言えば当然ですが、どちらが勝っても全く不思議ではありません。
過去の対戦成績は羽生竜王の3勝2敗。まだ対局数は少ないものの、5局中4局の戦型が横歩取りとなっており、本局でも横歩取りが本命でしょう。