2018/10/16
4月9日:渡辺明棋王vs久保利明王将
竜王戦1組出場者決定戦
タイトルホルダーの両者が共に1組準々決勝で敗れたことで、出場者決定戦で顔を合わせました。本局を含め2連勝すれば決勝トーナメント進出が決まります。
昨年度は棋士人生初の負け越しを喫するなど、試練の一年となった渡辺棋王ですが、最後の対局となった棋王戦第5局では永瀬拓矢七段に快勝し、タイトルを死守しました。今年度は捲土重来の一年にしたいところですが、初戦となる本日の対局は渡辺棋王にとって相性が良い条件が揃っており、難敵を倒して復活への足掛かりとしたいところです。
渡辺棋王、復活なるか?相性抜群の「4月」の「竜王戦」で本日対局
過去の対戦成績は15勝15敗。
4月10日:阿部光瑠六段vs藤井聡太六段
竜王戦5組準々決勝
藤井六段の最新対局。本局を含め竜王戦で後2連勝すると、最速での七段昇段(竜王戦2年連続昇級)となります。対戦相手の阿部六段は早熟の天才として早くから注目を集めた若手実力者で、棋聖戦では佐藤天彦名人と広瀬章人八段を連破して現在ベスト4まで勝ち進んでいます。
七段昇段を目指す藤井六段に立ちはだかる早熟の天才、阿部光瑠六段とは
4月11-12日:佐藤天彦名人vs羽生善治竜王
名人戦第1局
佐藤名人は名人3連覇を、羽生竜王は通算100期目のタイトル獲得を目指す第76期名人戦。第1局は例年通り「ホテル椿山荘東京」で開幕します。羽生竜王にとっては史上二人目の通算1400勝も懸かった対局でもあり、佐藤名人としては防衛戦ながらややアウェーな空気感との戦いも強いられるかも知れません。直近の両者の調子などを考慮しても名人の苦戦が予想される本シリーズですが、開幕戦を制してリードを奪うのはどちらでしょうか。
過去の対戦成績は佐藤名人の8勝6敗。
4月14日:金井恒太六段vs高見泰地六段
叡王戦第1局
今年度からタイトル戦へ昇格した叡王戦の開幕局。開幕前に振り駒が行われ(第1局は金井六段が先手)、持ち時間変動制(1,2局は5時間、3,4局は3時間、5,6局は1時間、7局は6時間)、そして第1局の対局場は名古屋城と、新棋戦らしいユニークな特徴が見られます。両者ともに初めてのタイトル戦、かつ本局が公式戦初対戦ということで、予想困難なシリーズですが、それだけに先に初白星を挙げた方が精神的に有利に立てそうです。