2018/10/16
7月10日:羽生善治棋聖vs豊島将之八段
棋聖戦第4局
挑戦者が2勝1敗と奪取に王手を掛けて迎える第4局。今年度13勝6敗と勝数・対局数部門1位を独走している豊島八段に対し、羽生棋聖は5勝9敗、特に名人戦の第4局以降は1勝7敗と、トップ棋士との対戦ばかりが続いているとは言え、苦境に立たされています。ただし豊島八段も王位戦でも挑戦者となるなど過密日程が続いており、羽生棋聖の大一番での異様な勝負強さを考えると是が非でも本局で決めてしまいたいところでしょう。
過去の対戦成績は羽生棋聖の13勝12敗です。
7月11日:佐藤康光九段vs増田康弘六段
竜王戦決勝トーナメント
藤井七段を下した4組優勝者の増田六段が、1組4位の佐藤九段に挑みます。新人王戦2連覇、順位戦昇級など順調に実績を積み重ねている増田六段ですが、今月の「将棋世界」では「六段のうちにはタイトルを取りたい」と力強く語っており、本人は対藤井戦のリベンジ成功は通過点としか思っていないはずです。非常に独創的な序盤先述が特徴的な佐藤九段に対し、どのような戦いを見せるのでしょうか。
過去の対戦成績は1勝1敗です。
7月15日:藤井聡太七段vs今泉健司四段
NHK杯
史上最年少で四段に昇段した藤井七段と、プロ編入試験に合格し史上最年長でプロ入りを果たした今泉四段の対局。今泉四段は「コンセン」の愛称を持つほど中終盤の混戦で力を発揮する実戦派で、プロ入り前は持ち時間が短いアマチュア棋戦でほぼ無敵の強さを誇るなど、早指しを得意とするタイプです。藤井七段は昨年度はベスト16で稲葉八段に惜敗しましたが、今年はどこまで勝ち進むことが出来るでしょうか。
両者は公式戦では初対戦となります。