2018/10/16
5月29~30日:佐藤天彦名人vs羽生善治竜王
名人戦第5局
両者2勝2敗で迎える大一番。今期名人戦は第1局こそ終盤が非常に長く続く大熱戦となったものの、その後は先手番が早い段階でリードを奪うやや一方的な展開が続いています。また、全局で先手番が勝利していることや、両対局者の他棋戦での将棋の内容を見ても、後手番の作戦で苦慮されている様子が伺えます。佐藤名人は第1局で採用した得意の横歩取りを、第3局とその後に行われた王座戦(vs永瀬七段)では封印して角換わりを選択しましたが、勝てば初防衛に大きく前進する第5局にはどのような戦型を投入するのでしょうか。
過去の通算成績は佐藤名人の10勝8敗。
5月30日:豊島将之八段vs澤田真吾六段
王位戦白組プレーオフ
羽生善治竜王が待ち受ける挑戦者決定戦への進出を懸けたプレーオフ。リーグ戦の直接対決では澤田六段が会心の指し回しで勝利しましたが、対照的に最終戦では阿久津八段に完敗を喫し、豊島八段に追いつかれてしまいました。2年連続のプレーオフ進出と、昨年は果たせなかったタイトル初挑戦へ向け、スキがない難敵を再び破ることは出来るでしょうか。
過去の対戦成績は豊島八段の3勝1敗。
6月1日:藤井聡太七段vs中村亮介六段
棋王戦予選決勝
藤井聡太七段の七段昇段後の初対局。今年度はここまで5戦全勝、年明け以降は21勝2敗(!)と驚異的なペースで勝ち進んでおり、内容的にも殆どが危なげない快勝となっています。今後は王座戦や竜王戦で大きな勝負が待ち受けていますが、棋王戦でも2年連続の本戦出場を決められるでしょうか。
両者は公式戦初対局となります。