2018/10/16
第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第5局、羽生善治棋聖vs豊島将之八段の対局が、東京都千代田区「都市センターホテル」にて本日行われています。
両者2勝2敗で迎える決着局。羽生棋聖は歴代最多を更新する11連覇と通算100期目のタイトルを、豊島八段は悲願の初タイトルを懸けた大一番となります。今年度の両者は羽生棋聖が6勝9敗、豊島八段は13勝7敗と明暗が分かれていますが、過去の羽生棋聖が大勝負で見せてきた異常なまでの勝負強さを考えると、豊島八段としても厳しい戦いが予想されます。
過去の両者の対戦では、2度のタイトル戦や2度のトーナメント準決勝、そして今期の順位戦プレーオフなど、ここぞという勝負ではことごとく羽生棋聖が底力を示して来ましたが、先月行われた王位戦挑戦者決定戦では豊島八段が勝利を収めています。充実著しい挑戦者が、ついに大きな壁を超える瞬間が訪れるのでしょうか。
豊島八段が8時45分頃、羽生棋聖が8時50分頃に入室されました。羽生棋聖は後頭部に寝ぐせを残したいつものスタイルで、自然体ながら気迫が感じられます。
振り駒の結果、羽生棋聖の先手と決まりました。第4局までは全て先手番が勝利しており、公式戦全体でも角換わりや横歩取りなどで現在後手がやや押されている傾向を踏まえると、振り駒の結果も本局の行方に少なからず影響を及ぼしそうです。
過去の対戦成績は羽生棋聖の14勝12敗です。