2018/10/16
第44期棋王戦挑戦者決定トーナメント、菅井竜也王位vs藤井聡太七段の対局が本日行われています。
6月にトーナメント表が決定した時から将棋界の注目を一身に集めていた注目カードがついに実現しました。藤井七段は今年度もここまで18勝3敗(8連勝中)と爆発的な勝率を維持していますが、菅井王位も王位戦では難敵の豊島棋聖を相手に3勝2敗と初防衛に王手を掛けており、充実期が続いています。約1年前に行われた公式戦初対戦では菅井七段(当時)が藤井四段を一蹴しましたが、本局は激戦となることはほぼ間違いないでしょう。
また、菅井王位はある会でのスピーチで「藤井君より自分が強いということを皆さんに知ってもらいたい」と語るなど、藤井七段への対抗心を堂々と公言している珍しい棋士でもあります。
村)ある会でのスピーチ→「菅井王位は『藤井君より自分が強いということを皆さんに知ってもらいたい』。谷川九段も『棋士仲間まで応援してはいけない。菅井王位の言葉は心強い』」
藤井六段、最年少七段かけ対局へ 相手は「藤井キラー」一門の刺客 将棋:朝日新聞デジタル https://t.co/g1XoZz331Y— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) 2018年5月17日
菅井王位はかなり早い時間に対局室へ入ることが多いですが、本局も9時33分頃には先に姿を現しました。ただし、藤井七段がまだ到着していないことを確認すると十分ほど席を外され、両者が9時43分頃に対局室に揃った後も駒箱を開けるまでに2分近く瞑想されていました。タイトル保持者として絶対に負けられない後輩との戦いを前に、並々ならぬ闘志がみなぎっています。
振り駒の結果、菅井王位の先手と決まりました。藤井七段は振り駒が行われた対局では直近12局で後手番が実に11度(!)も続いています。内心ではさすがに自身の不運を呪いたくもなりそうな偏りですが、高勝率を誇る先手番の菅井王位に対して逆境を跳ねのけることが出来るでしょうか。
過去の対戦成績は菅井王位の1勝0敗です。