2018/10/16
規格外の活躍を続けている藤井聡太六段。C級1組昇級で五段昇段を決めた16日後に朝日杯を優勝し、僅か16日で六段へ昇段した時には、そのあまりの速度に月刊誌「将棋世界」の校了を追い抜いてしまい、六段昇段後に発売された雑誌にこんな漫画が掲載される異常事態に。
想像の斜め上45度を行く藤井聡太六段。漫画はもう校了した後です(汗)。作者の神保あつしさんも、思わず苦笑い。 pic.twitter.com/cGIBMZmSK7
— 将棋世界 (@shogi_sekai) February 19, 2018
そんな藤井六段は、22日に糸谷哲郎八段を下して公式戦16連勝目を挙げましたが、実はこの勝利によってまたしても「将棋世界」編集部は苦笑いをするはめになるようです。
4月3日発売の「将棋世界」5月号の表紙がこちらです。
「羽生善治、名人挑戦! 藤井聡太、記録4冠達成!」
名人挑戦を決めたのはタイトル100期が懸かる羽生善治。
将棋世界5月号は4月3日発売です。詳しい内容・予約はこちらから
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この表紙をよく見ると、下部に「戦術特集:現代将棋で復活、豪快!阪田流向かい飛車」とあります。
この「阪田流向かい飛車」というのが何を隠そう、藤井六段が糸谷八段に快勝した一戦で糸谷八段が採用した戦法なのです・・・
藤井六段16連勝達成!糸谷八段に快勝、最終盤では気迫のノータイム指し
阪田流向かい飛車は糸谷八段の変化球の一つで、今期はB級1組順位戦でもこの戦法を2度採用し、連勝しています。他にも近年では渡辺棋王や菅井王位といったタイトルホルダーが採用した例もあり、「現代将棋で復活」しているのは事実です。
しかし、雑誌の発売直前に、注目を集めた対局で藤井六段が糸谷八段の阪田流向かい飛車を粉砕したことで、「将棋世界」の特集は説得力を失ってしまいそうです。
月刊誌の編集速度の限界を超えて勝ち続けている藤井六段。次はどんなドラマを見せてくれるのでしょうか?