2018/10/16
7月3日:豊川孝弘七段vs藤井聡太七段
C級1組順位戦2回戦
1回戦が地震の影響で延期されたため、藤井七段にとって事実上今期の順位戦初戦となる2回戦の対局。藤井七段がC級1組の昇級候補であることは間違いありませんが、昨年度は順位6位の佐々木勇気六段が9勝1敗でも昇級出来なかった例もあり、39人の大所帯から僅か2名しか昇級出来ないC級1組では1敗も許されない展開も十分考えられます。3日前には竜王戦で今期初黒星を喫し、3日後には王座戦の準決勝が控えるなどかなりの過密日程が続きますが、順位戦でも昨年度のような圧倒的な強さを見せつけられるでしょうか。
過去の対戦成績は藤井七段の2勝0敗。
7月4‐5日:菅井竜也王位vs豊島将之八段
王位戦第1局
関西勢同士の対決となった王位戦の開幕局。昨年度は羽生三冠を圧倒して自身初のタイトルを獲得した菅井王位ですが、直近では4連敗中とやや調子を崩されています。一方の豊島八段は早くも今年3度目のタイトル戦挑戦で、棋聖戦では2勝1敗とタイトル奪取に王手を掛けるなど相変わらず高勝率を維持しています。独創的な序盤が目立つ菅井王位の戦型選択や、相フルーツ盛り合わせが有力と予想される両者のおやつ選択にも注目です。
過去の対戦成績は菅井王位の5勝2敗。
7月6日:斎藤慎太郎七段vs藤井聡太七段
王座戦準決勝
王座挑戦まで残り2勝と迫った決勝トーナメント準決勝。史上最年少のタイトル挑戦を狙う藤井七段に対し、斎藤七段も昨年の棋聖戦以来のタイトル挑戦を目指します。竜王戦こそ敗退したものの、年明け以降25勝3敗(!)と勝ちまくっている藤井七段が優位だという見方が強そうですが、彼の奨励会三段時代に何度も練習将棋を重ねて手の内を熟知している斎藤七段としても負けられない大一番で、激戦が予想されます。
両者は公式戦では初対戦となります。非公式戦では「Abema TV炎の七番勝負」にて藤井七段が勝利しています。