2018/10/16
5月7日:屋敷伸之九段vs藤井聡太六段
王座戦決勝トーナメント1回戦
藤井六段にとって史上最年少でのタイトル挑戦が懸かる王座戦の決勝トーナメント1回戦。王座戦を含む持ち時間5時間以上の対局の通算成績は27勝1敗(!)という驚異的な強さを誇り、直近の将棋の内容も考慮すれば挑戦の有力候補であることは間違いありません。一方、屋敷九段は奇しくもこれまでの史上最年少タイトル挑戦記録(17歳10か月)の保持者でもあり、ベテランの意地を見せたいところ。この対局の勝者は2回戦で羽生善治竜王と対戦する可能性もあります。
過去の通算成績は藤井六段の1勝0敗。
5月8‐9日:佐藤天彦名人vs羽生善治竜王
名人戦第3局
羽生竜王が第1局を大熱戦の末に制し、佐藤名人が第2局で快勝して1勝1敗となった名人戦。昨年度の両者の調子の差から、第1局が終わった時点ではワンサイドな展開も懸念されましたが、第2局の内容とその後の他棋戦での羽生竜王の敗戦(王位戦、対木村九段戦)を考慮すると、第3局でプレッシャーを感じるのはむしろ先手番の羽生竜王の方になったかも知れません。佐藤名人としては本局を制することが出来れば第4局は先手番でかつ地元福岡での対局、さらには2年前の名人戦と同じ星取りにもなるため、一気に優位に立てます。
過去の対戦成績は佐藤名人の9勝7敗。
5月12日:金井恒太六段vs高見泰地六段
叡王戦第3局
高見六段の2連勝で迎える第3局。第2局は金井六段がかなり優勢になった場面もありましたが、高見六段の実戦的な粘りと時間攻めの前に力尽きました。第3局からは持ち時間が叡王戦本戦と同じ3時間に変わることもあり、前局の敗戦から切り替えて七番勝負の流れを変えることは出来るでしょうか。
過去の対戦成績は高見六段の2勝0敗。