2018/10/16
羽生竜王の趣味であるチェスから着想を得て、持ち時間5分+一手ごとに5秒加算というフィッシャールールを取り入れた超早指し棋戦、「Abema TVトーナメントInspired by羽生善治」。
6月の放送開始以降、白熱の勝負と時計の叩き合いが毎週繰り広げられてきましたが、昨日のCブロック2位決定戦で高見泰地叡王が決勝トーナメントへの最後の切符を勝ち取り、ベスト8の顔ぶれが決まりました。
予選シードの羽生竜王と久保王将に、勢いのある若手棋士と、そんな若手の潰し合いの中から勝ち上がった中堅の橋本八段が挑む形となりました。どの対局も注目ではありますが、中でもトーナメントの開幕局となる藤井七段vs増田六段(7月29日放送)は先日行われた竜王戦決勝トーナメントと同じ顔合わせ(増田勝ち)で、藤井七段としては是が非でも勝ちたい勝負になりそうです。
また、このトーナメントの発足に携わった羽生竜王の将棋も注目を集めそうです。羽生竜王の対局が中継されるのはタイトル戦の場合が多いため、非常にゆったりと着手されるイメージが強く、初手などは10秒以上掛かっているのではないかと思えるほど優雅な動作が印象的です。一方、AbemaTVトーナメントではこれまで150手近い大熱戦の末に時計の叩き合いとなる場面も多く見られ、特にCブロック1位決定戦の高見叡王vs佐々木六段の同門対決は終局直後に両者共にその場に倒れ込みかねないほどの激闘が繰り広げられました。
【#将棋 ニュース】
佐々木勇気六段1位で決勝トーナメントへ 高見泰地叡王下す/AbemaTVトーナメント予選Cブロック|AbemaTIMES https://t.co/fQW9SSidJo #AbemaTV #AbemaTVトーナメント #佐々木勇気 #高見泰地— アベマTV将棋ch@AbemaTVトーナメント (@abematv_shogi) 2018年7月15日
さすがの羽生竜王と言えども、指し盛りの若手実力者達を相手に終盤までに大差をつけて圧勝するとは考えづらく、持ち時間が切迫する場面も避けられないでしょう。反射神経で優る若手が有利だと思われる超早指しルールに、47歳の羽生竜王がどのような対応を見せるのかも必見です。