2018/10/16
第59期王位戦七番勝負第2局、菅井竜也王位vs豊島将之棋聖の対局が本日から行われています。
菅井王位の先勝で迎える第2局。菅井王位は他棋戦でも第1局以降は2戦2勝と、夏場の防衛戦に向けて調子を上げてきた様子がうかがえます。一方、第1局の後に行われた棋聖戦第4、5局の結果、悲願の初タイトルを獲得した豊島棋聖としては、これまでの鬱憤を晴らして一気に複数冠を狙うためにも、先手番となる本局は是非とも勝ちたいところです。第1局は菅井王位の快勝と言っていい内容でしたが、第2局以降は激戦が予想されます。
菅井王位と言えば非常に早い入室が特徴的ですが、本局も8時33分頃には席に着かれました。タイトル戦では対局者が入室されるまでは関係者が雑談をしていることも多く、本局は立会人が福崎文吾九段、将棋連盟理事として同席されているのが井上慶太九段と、棋界屈指のユーモア溢れるベテラン棋士が揃っていましたが、菅井王位の光速の入室により雑談の様子が中継に映ることはありませんでした。
一方の豊島棋聖は8時47分頃に入室されました。一週間前の棋聖戦第5局以降に髪を切られたようですが、それ以外はいつものタイトル戦の風景と寸分変わらぬ落ち着きぶりで、まさにスキのなさを絵に描いたような風格が漂っています。
過去の対戦成績は菅井王位の6勝2敗です。